「保育園や幼稚園に通っているけれど、児童発達支援も利用してみたい」——そんなときに考えたいのが併行通園です。園に在籍しながら児童発達支援も並行して使うことで、集団と個別・小集団の両方の経験を得られる進め方です。この記事では、併行通園のメリットや気をつけたい点、進め方の一般的な流れをやさしくまとめます。
併行通園とは
併行通園とは、保育園や幼稚園などに在籍しながら、児童発達支援を並行して利用することを指します。園に通う日と児童発達支援に通う日を組み合わせたり、園を早めに切り上げて事業所へ向かうなど、通い方はご家庭やお子さんの状況に合わせてさまざまです。
「園を辞めなければ療育は受けられないの?」と心配される方もいますが、必ずしもそうではありません。園と事業所の両方を活用するという選択肢があることを、まず知っておくと安心です。
併行通園のメリット
園と児童発達支援を組み合わせることには、お子さんにも保護者にもうれしい点があります。
- 園での集団生活の経験と、児童発達支援での個別・小集団の療育を両取りできる
- お子さんの様子を園と事業所の両方から見てもらえ、気づきを共有しやすい
- 保護者にとって相談できる先が増え、家庭での関わり方のヒントをもらいやすい
- それぞれの場で得意なことや苦手なことが見えやすく、支援の手がかりが増える

気をつけたい点
いいことばかりに見える併行通園ですが、いくつか意識しておきたい点もあります。
- 通う場所が増えることで、お子さんの負担やスケジュールが過密になりすぎないか
- 園と事業所のあいだの送迎をどうするか(時間・移動手段)
- 園と事業所で子どもの姿や関わり方の情報をどう連携するか
- 園の行事や事業所の予定が重なったときの調整
※ 最初から予定を詰め込みすぎず、お子さんの様子を見ながら回数やペースを調整していくと無理がありません。「まずは週に数回から」といった始め方も、園や事業所に相談してみましょう。
併行通園を始めるまでの一般的な流れ
手続きの内容や順番は自治体・施設によって異なりますが、大まかな流れは次のようになります。
- 通っている園や、お住まいの自治体の窓口(障害福祉や子育て支援の担当)に相談する
- 児童発達支援の利用に必要な受給者証の手続きを進める
- 気になる事業所を見学し、お子さんに合いそうか確認して契約する
- 通所を開始し、園に通う日と併せて無理のないスケジュールを組む
- 園と事業所で、お子さんの様子や支援の方針を共有しながら連携していく
受給者証の手続きには時間がかかることもあるため、気になったら早めに窓口へ相談すると安心です。
よくある疑問
費用や利用できる回数はどのくらい?
児童発達支援の費用には自治体の制度が関わり、世帯の状況によって負担の上限などが定められています。利用できる回数(日数)の考え方も自治体によって異なりますので、具体的な金額や回数は、お住まいの自治体の窓口や利用先の施設にご確認ください。この記事で数値を断定することは控えます。
園に通いながら受けられる別の支援はある?
園に在籍しているお子さんへの支援としては、支援員が園を訪問してサポートを行う保育所等訪問支援という選択肢もあります。園での生活そのものを支えたい場合に検討できる仕組みです。利用の可否や進め方は自治体・施設で異なるため、こちらも窓口で相談してみるとよいでしょう。
まずはどこに相談すればいい?
迷ったときは、通っている園の先生や、お住まいの自治体の子育て・障害福祉の窓口が入口になります。児童発達支援の事業所に直接、見学や相談を申し込むこともできます。いくつかの相談先の話を聞いてみることで、お子さんに合った通い方が見えてきます。
保護者さまへ
園と児童発達支援の両方を考えるのは、それだけお子さんのことを大切に思っている証です。情報を集めたり手続きを進めたりするのは大変ですが、あせらず一つずつ進めれば大丈夫です。ご家庭だけで抱え込まず、園や事業所、自治体の窓口を頼りながら、お子さんに合ったペースを見つけていきましょう。
本記事は一般的な情報をまとめたものです。制度の運用や必要な手続きは自治体・施設で異なります。詳しくはお住まいの自治体の窓口や利用先の施設にご確認ください。